株価の真実#4

今日は株価の「織り込み」について学びます。文字ばかりですみません😢

 

●株価は将来の出来事を織り込む

株価は景気の正確なバロメーターで、常に景気の6カ月や12カ月先を先行している。まず債権が上がり、次に株が上がる。その後で好景気がやってくる。下降局面でも同じだ。株価はまだ好景気のうちに6カ月から8カ月下げる。将来の景気後退を織り込むからである。

例えば、ある銘柄の4半期決算が良かった時、事情通にとってそれはニュースではないため、相場が上下することはない。事情通はそのニュースを30日も60日も前から知っているからだ。したがって、一般の人がニュースを通して耳にしてから行動しても遅く、それを知っている人は既にそのニュースを株価に織り込んでいる。

悪いニュースが突然出てきて、株が大量の出来高を伴って下げた時は、一般大衆は買い持ちのままで事情通の人は既に売り逃げているため、相場は更に下げると思ってよい。

また、良いニュースが出た後に株価が下がり始めるのは、そのニュースは既に織り込み済みということである。その時のチャートを見れば、市場がディストリビューションまたはアキュミュレーションの時期に入ったことがわかる。

 

●予期せぬニュース

時として起こる予想外の事態に株価が下落し始めることがある。その下落は、予想外の損害を相場が織り込むまでに数週間続いた。この種のニュースが出てきて、しかも市場がそれに対して準備する時間がないときは、その十分な影響が感じられるのはニュースが知られてからである。

こうした動きが起きて、市場が大きく上げるか下げるかして寄り付いたときは、買い玉を売るか、または空売りを買い戻して待つのが良い。大きな下げからのその日および翌日の反騰を確認し、反騰が小幅で株価がすぐに再び下げて、悪いニュースの出た安値を割り込み始めたら、一段の下げがあると見てよい。

 

⇒なるほど、と思ったので実際コロナという予想外で市場はどうだったのか確認しました。例としてJR東海を見てみます。

f:id:SAKURANAGASHI:20210201231951p:plain

2/6の高値から3/13の安値まで、5週間ほどの下落が続いています。この後、更に株価は下げていきますが、当時の想定損害を織り込むまでにこれだけ時間がかかった、、ということでしょう。

更に、大きな下げの連続の後に、小規模な反騰や大き目の反騰(赤枠)があります。が、その翌日は売られており、本の通り一段下げ。結局3/13の底値までは一貫して下落トレンドです。

この状況でいつ株を買い始めるかというのは、かなり難しいですよね。。