かぶ1000さんから学ぶバリュー株投資#3
おはようございます。ちょっと間を開けてしまいました。今日は「収益バリュー投資」について勉強していきます。
まずはPERについて、PERは企業の利益に対して株価が割安か割高かを示す指標です。PERが高いほうが利益に対して割高。低いほうが利益に対して割安を示します。
PER=株価/1株あたりの当期純利益(EPS)
となります。収益バリュー投資は、このEPSが高く、株価が低い、その結果PERが低い銘柄を見つけ、企業の収益力が高い銘柄に投資する手法となります。
また、PERを「株式益利回り」として評価することで、株式以外の金融商品(国債)などの金利と比較しやすくなります。
株式益利回り=1/PER
となります。
例えば、PER20倍の場合は、株式益利回りは1/20=5%となります。
もう少し深く考えてみると、株式益利回り=1/PER=EPS/株価となります。
つまり、単位株価あたりの利益となりますので、金利と同じ目線で比較できるということですね。
これを少し応用すると。。。
PER100倍の会社の株式益利回りは1/100=1%となります。今の米国10年債の利回りが1.12(また上がってますね。。)なので、PER100倍を超えると金利ベースで考えると国債に投資したほうがお得になりますね
逆に、1.12の逆数は89.2ですので、PER89倍程度までであれば、金利に対してお得感がある、といも言えそうです。
なお、かぶ1000さんは、このふたつの手法のうち、資産バリュー投資のほうがより安全性が高く見通しが立てやすい確実性の高い投資だと述べています。
<おまけ>
私は株歴が短いので、たまに聞く「PERが10倍ということは、10年かけて利益を回収する云々」の話に対して「なんでPERと年数が関係するの?回収って何?」という感じでした。今回はこの件について整理したいと思います。
PER=株価/EPSなので、株価=EPS✕PER となります。
仮にPER=10としましょう。その場合、
株価=EPS(1株あたりの純利益)✕10となります。この式の両辺に「発行済株式総数」をかけると、
株価✕発行済株式総数=10✕EPS✕発行済株式総数
ここで、株価✕発行済株式総数=時価総額、EPS✕発行済株式総数=(年間)純利益 ですので、まとめると
時価総額=10✕年間純利益
となります。これは、PERは10倍の場合、10年間今と同じEPS(純利益)を継続すると10年間で時価総額に追いつく、ことを意味します。これが「PERと年数」をつなぐ考え方なんですね。