6564ミダック 2151タケエイ 考察
本日も持ち株の考察です。既に一部含み損に突入しているので、前回のSERIOよりも深刻な株です。※なお、ミダックは持ち株、タケエイは同業比較株となります。
まず、ミダックですが、東海地盤の産廃処理会社です。PLも好調で、直近の数字は以下の通りです。
東海地盤ということで、トヨタのような自動車(関連)会社の産廃が多いのでしょう。名古屋はものづくり企業が多いので、今後も成長が予想されます。
SERIOの反省を活かし、四季報もチェックしたところ。。。
21年3月期の予想の数字にズレが。。
・ミダック⇒1,579
・四季報 ⇒1,900
その差、20%(ミダック基準)も乖離がありました。
その視点でチャートを確認します。
四季報の発売によって、買いが加速している訳ではないようです。つまり、仮に数字が四季報の予想数字よりも下だとしても、SERIOのような大幅なダウンは無さそう、という仮説が立てられました。
つまり、直近の下げは単なる需給か?となるのですが、視点を変えて同業の産廃企業の状況もチェックして対策を考えようと思います。対象は産廃の首都圏の雄、タケエイです。
タケエイの数字もかなり良いといえます。
21年の営業益3,700が達成できれば、史上最高益になりますね。調子がいいのは、オリンピック需要や福島原発関連、さらにバイオマス発電もおこなっているようで、バランスの取れた経営をおこなっています。
さて、念のため四季報もチェックすると。。
21年3月期の予想数字が一致して安心。かなりかたい数字のようです。
次にチャートを確認します。
かなり高値領域にいます。今買うのは危険ですが、PERを確認すると(チャートの下にヒストリカルPERといって、時系列でPERの推移を見られます)、タケエイのPERは20倍程度。その点、ミダックは50倍程度あるので、2倍程度割高です。
ミダックは最近上場したとはいえ、同業他社と比べてPERが割高なのは明らかです。さらに21年3月期の数字(営業利益の成長率)が過去数年と比べると低いので、これをどう考えるかを最後にまとめます。
ミダックの過去1年のチャートが以下です。
1年前までPERが30倍程度だったにも関わらず、今のPERは45倍。その差は150%です。これが何を意味するかというと、私の推測では下記21年3月期の営業益を前期比+50%を期待して、投資家は資金を入れていると考えられます。その期待営業益は2,240です。
さて、その数字は現実的かというと、ありえなくはないと思います。なぜなら、下記の表のとおり、第2四半期の営業益の前年同期比が50%を越えていますし、この実績によって投資家が下期もいけるでしょ、と考え動いていると思えるからです。
もちろん、全て私の妄想ですが、もしそれが正しい場合、投資家ってヤクザなことしてますよね。。期待収益を株価を通して見せつけ、経営陣にプレッシャーを与えてるってことですもんね。。
その点、タケエイにはそこまでの期待をしていないのでしょう。
分析が長くなったので、結論をまとめます。
まず、ミダックですが、私は期待値は高いが不可能な数字ではないと思います。そのため、決算を持ち越すかは別にしても、もう少し粘ろうかと思います。自動車産業も動意づいていますし、それに伴い産廃需要も高まっているはず。そう考えると、PER50を超えてもまだ許されると思うんです。
一方で、損切りラインを設定すると、
私の中でのテクニカル的には、75日移動平均線が限界です。既に攻防戦に入っていますが、1/4の下値「2900円」を下回ったら損切りをおこないます。
また、タケエイはバイオマス発電の調子が良かったり、社員の評価も高いので、押し目がきたら購入してみようと思います。
長々と失礼しました。明日も頑張ります!