6067インパクトHD ひどい決算を分析しました。
結論から申し上げると、この「会心の被弾」は自分の勉強不足でした。この銘柄を買う前から「爆弾」銘柄でした。
まず銘柄購入の理由ですが、以下の数字推移からわかるように、
売上及び営業利益がしっかりと伸びていること(特に売上)。※この時、2019年の経常利益が赤字なことを意識できていませんでした。
またチャート的にも魅力的でした。
この銘柄を買ったとき、MACDを勉強していたので、1月の半ばに2600円付近で底値だと判断。購入しました。(覆面調査員によるマーケティングリサーチなどの事業領域にも関心がありました)
さて、先日の決算を経て、ふたを開けてみると「爆弾銘柄」だった訳ですが、下記の数字が20年12月期の決算内容です。※あえて2019年もいれています
売上と営業利益の伸びは素晴らしい。でも、なんで経常利益がこんなに少ないの?記載ないですが、決算資料によると、親会社に帰属する当期純利益は▲187万円です。
決算を読むとすぐわかりますが、持分法適用による投資損失として▲917万円が計上されていました。 え??なにそれ、、という感じです。😢
さて、私は会計に詳しくないので持分法を知りません。調べてみると、ある会社に投資をしてその議決権(20%~50%)のX%を持つと、当該会社の収益もX%入ってくる仕組みだそうです。
※下記ブログを参考にしましたtesmmi.hatenablog.com
インパクトHDはインドでコンビニ会社をやってるのは知っていたので、そこでこけたのか、、と思ったのですが、それにしても9億の赤字は大きすぎる、、と思ったところ、更に詳しく情報が記載されておりました。それによる、そのインド会社の代表が2019年に急逝したらしく、その後の調査でインパクトHDが出資した16億が不正に使用されていることが判明。現状、相手企業に返済請求をしているようですが、その見込みが読めないのか、今回投資損失として営業外費用に計上したとのことです。
はああああ??って感じです。
そして、自分にも責任があります。
そもそも不正をした代表が急逝したのは2019年。そして、2019年の経常利益は赤字になっている。それが分かれば、2019年の赤字の理由を調べるはずです。
その原因はのれん相当額を持分法で投資損失として計上していたの、このリリースを読んでいれば、今回のリスクはある程度読めていたと思うんです。このインド会社は怪しいぞと。少なくとも跨がなかったと思います。
つまり、今回の私の損失には明確な原因があり、まとめると
●売上と営業利益(ファンダメンタルズ)だけ見てもダメ。
●チャートだけ見てもダメ。
●事業内容だけでなく、経年で数字を確認して不自然な赤字(利益の大幅な減少)がないか、チェックする。あれば過去のリリースを確認して、事実を把握する。
がポイントでした。これを学べたのは大きいです。
今後についてですが、この一連の「事件」によって、インパクトHDは2019年を天井に大暴落していることと推察できます。(6220円→1338円)
ただ、2019年と比べて営業利益が2倍になっているので、株価の下限も切り上がります。2019/9/20で記録した1338円を下限ベースにすると、インパクトHDへの期待値は一定だとして、2600円程度が下限(コロナ時の928円を下限と考えると2000円程度が下限)です。また、今回の「膿出し」によってこれ以上の損失リスクもなくなったのでは、、と考えています。
つまり、概算で考えると、最悪のケースは2000円まで減少する恐れがありますが、今の状態は需給により売られすぎだと推察。そのため、場合によっては2600円程度なら戻る可能性があります。また膿出しが終わったのであれば、業績に連動した健全な株価が今後は期待できると良いな、、と思っています。
いずれにせよ、これから見るべき指標と内容が増えたことは言うまでもありません。ぜひ、皆さんもこうならないように参考にしてください。笑