GAFA部長の思考法08

今日から「伝達力」の学習に入ります。私もものを伝えるのが下手で、「結局何が言いたいの?」や「話が長い」など、さんざんな言われようをしています。笑 ですので、ここでしっかりと「伝え方」を学んで仕事に生かしていきたいと思います。

 

レッスン① ポイントを押さえて話す

今日のひとつめのレッスンです。大切なのは、一からだらだら話すのではなくポイントを押さえ(伝えたい内容を絞る)、箇条書きにしてまとめることが重要です。

では、「鬼滅の刃」の話をポイントを押さえて話してみましょう。

 

鬼滅の刃の話をまとめると、要点は3つです。

(1)大切な家族を鬼に殺され、妹を鬼にされた主人公「炭次郎」が

(2)鬼を殺す集団「鬼殺隊」に入り、たくさんの仲間と出会い、鍛錬を積み上げ

(3)宿敵「鬼舞辻無惨」を倒し、妹を鬼から解放することができた

 

かなりシンプルですが、いかがでしょうか。

まずは全体像を話し、粒の小さいところから話し出さないように注意しないといけませんね。肝に銘じます。(ポイントはなにか、いくつあるのかを明確にするのが重要)

 

レッスン② 論理の飛躍をなくす

GAFA部長の話を聞いていると、このレッスンには大きく2つの論点があるように思いました。

(1)因果関係が明らかでないため、論理の飛躍を感じること

(2)必要条件のみで議論を進め、論理の飛躍を感じること

 

まず、(1)から。

これはことわざの「風が吹けば、桶屋が儲かる」が最も分かりやすい例だと思います。つまり、

❶突風で砂ぼこりが立つ

❷砂ぼこりが目に入り、視力を失う人が増える

❸三味線を買う人が増える(※江戸時代では、三味線弾きは視覚障がい者の代表的な職業でした)

❹三味線の皮の材料として猫の皮が必要になり、猫が捕獲される

❺猫が減るとねずみが増える

❻ねずみが増えて、かじられる桶が増える

❼桶の修繕や買い換え需要が増え、桶屋が儲かる

の頭とおしりだけをとると、「風が吹けば、桶屋が儲かる」が成立するわけですね。しかし、その過程が説明されていないと聞いている人は「!?」となります。これが論理の飛躍を感じる理由だと思います。シンプルですね。前提と結論の間の過程を要所を押さえて説明することでこの問題はクリアできます。

 

次に(2)です。これは少し難しいですが、ジャンクフードだから肥満になるは、論理の飛躍があるとされています。一見正しそうですが、なぜでしょう?これは、高校数学で習う必要条件と十分条件の話だと思います。

 

ここから数学的内容になりますが、命題P⇒Qが真である時
●PはQの十分条件
●QはPの必要条件
●両方が成り立つ時、PはQの必要十分条件といいます。

例えば、リンゴは果物である、という命題の場合、

・リンゴ⇒果物の論理はOK

・果物⇒リンゴの論理はNG なので、これは十分条件を満たすといいます。

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これをGAFA部長の命題である「肥満の原因はジャンクフードである」にあてはめると、

・肥満⇒ジャンクフードの論理はNG(肥満の原因は他にもある)

・ジャンクフード⇒肥満はの論理はOK  必要条件しか満たしてないんですね。そのため、論理が飛躍していると感じるのでしょう。

まとめると、論理展開する際は必要条件と十分条件が両方とも満たされているか検証すること。その際、命題の粒度をそろえることが重要。

 

では、実例で考えてみましょう。

命題)ボディメイク中にお酒を飲むのは悪い。

・ボディメイク中にお酒を飲む⇒筋肉形成に悪い影響を与えるのでOK

・お酒を飲むのは悪い⇒ボディメイクに影響する これは短絡的なのでNGだと思います。まず、お酒はボディメイクだけでなく、睡眠の質にも悪いですし出費も増やします。一方で、ボディメイクに影響を与えるのはお酒だけではありません。

つまり、十分条件は満たしますが、必要条件は満たさないので、この命題は必要条件に対して偽となります。

 

以上、長くなりましたがポイントを押さえる、論理の飛躍をなくすをまとめました。両方ともとても大切な考えなので、早速明日から活かしていきたいと思います。